Synthesis

誰が見ているかもわからないこの零細サイトに
小さな声でブログを書くのがなんだか楽しくて
SNSなどでも一切告知もせずに今日もひっそり且つ雄弁に更新するのです。


先日書いた、友人が死んでしまった時の私の感じたことを伝えると
自分も同じだよって言ってくれる人がいて安心した。
やりたかったことばかりが浮かんできた最後の手紙を書いた時の無念さ。
呑気だった自分の馬鹿さ加減に気づいて変わりたいって思ったこと。
自分の中にあるまだ時間なのか運命なのかに抗いたいようなやりきれない気持ちを
そんな戯言をと伝わらない現実の方を想像するようになってしまった。
これまで長い年月をかけて少しずつ染み付いてしまった思考の癖を
少しずつ脱ぎ捨てて綺麗な私で、そんな風に頷いてくれるひとに
また出会ったり、大切にしていこうと思える私でよかった。

人生の選択肢は減っていくものだって、もう残ってないんだって思うのではなく
なんて自由なんだろうって感じられている自分に嬉しくなって
今日もせっせと男性性の力を発揮して、情報整理・設計をして
ごりごりと計画を形にして行っています。


このサイトに来てくれたあなたには、初耳のことかもしれないけど
ここ数年は、歌とは全然違う分野であるWEBの仕事についていて、
私のすごく苦手分野だった、論理的な手法を身につけて
放っておけばどこまでもカオスになっていく、
名前のない「行間たち」を情報設計というグリッドを用いて
少しでも多くの人に効果的に伝達するという技術のコツなどが
仕事を通じてだんだんわかってきたところです。

そうした上で、2つの異なる世界を広げて
またかつて私の領域だった「言葉のない世界」を
どうやって伝達し合うことができるかをもっと追求していきたい。

それは音楽かもしれないし、
体験かもしれないし、
結局やっぱり言葉なのかもしれないのだけど。

かつて詩が持っていた力をもう一度甦らせたい。
言葉が言葉でしかなくなってしまう前、
膨大な情報量を詩に閉じ込めることができるスゴイ詩人たちがいて
そしてそれを読む人の心にも豊かな感覚や感情の世界があったからこそ
その圧縮解凍装置が機能して伝達し合うことができたのだと思うから。


遠回りかもしれないけど、私の人生にとってはとても意味があると思えることに
残りの時間を使っていきたいと思っています。


だからどうか、知らないもの、見たことがないものを
ないものと思ってしまわないように
これから一緒に好奇心旺盛な心を持ってカオスに飛び込んでいきましょう。

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